アトピーを治そう!といろいろ調べていると、必ず食べ物から変えましょうという方法にたどり着きます。
アトピーだけでなく肌あれや病気に対してもまずは食生活が大事ですよね。
今回はその食生活改善でよく見る
砂糖についてまとめました。
砂糖とかゆみの関係にも追記しています。
白砂糖は体に悪い?うわさと真実
砂糖にはこれだけ種類があります
まずは砂糖の種類をわかりやすい図にしてみました。
含蜜糖と分蜜糖に分けられる
含蜜糖…さとうきび(またはてんさい)の汁を煮詰めて水分を除いたもの。
分蜜糖…さとうきび(またはてんさい)の汁を煮詰めて水分を除いてさらにショ糖だけを分離させて結晶化したもの。精製糖や加工糖とも言われます。
含蜜糖はミネラルがそのまま残っています。それが体に良いと言われている理由ですね。
分蜜糖は糖分以外の栄養素は入っていません。
黒糖などの含蜜糖はコクや独特の風味があるので、料理によって使い分けが必要。
白砂糖の分蜜糖はクセのない甘みなのでいろんな料理に使えるというメリットがあります。
砂糖とは?砂糖の役割は?
砂糖は、さとうきびやテンサイの汁を加熱、濃縮→結晶化させたものです。
結晶の成分は「ショ糖」(ブドウ糖と果糖)です。
そして糖は脳が働くエネルギー源になります。
また、料理をする時
・水分を保持する(ケーキなどがしっとりする)
・肉を柔らかくする(肉のタンパク質を固まりにくくする)
・食品を長持ちさせる(例:砂糖漬けなど)
他に
・セロトニンやドーパミンなどの幸せホルモンが出て喜びややる気が出る
などたくさんの役割があります。
ただたくさん摂りすぎると、肥満、中性脂肪やコレステロールの増加、糖尿病などを引き起こす原因となってしまいます。
白い砂糖は漂白されている?
まず、白い食品=漂白されている説。
こちらはウソです。
砂糖が白い理由は、タンパク質やミネラルなどを除いたショ糖の結晶が無色・透明で、その結晶が光を乱反射するため白く見えるのです。
不純物を取り除く過程で漂白はされていません。
白く見えるのは雪と一緒の原理です。
茶色い三温糖は体に良さそうでもミネラルほぼゼロ
茶色い三温糖のほうが体に良さそうなイメージありますよね。
私も見た目だけで三温糖を買っていた時がありました。
でも三温糖が茶色い理由は生産工程で何度も加熱→砂糖のカラメル化→茶色く着色しているだけなのです。
しかも白い砂糖と同じ精製糖なので白い砂糖と同じくミネラルはありません。
違いは風味だけです。
白砂糖と黒砂糖の違い
ミネラルが残っているかどうか
白い砂糖と黒糖やキビ糖の違いはあくまでミネラルが残っているかどうかです。
精製された砂糖=体に悪い、という意味ではないです。
ただ、精製した糖はすぐに体内に吸収されるので、早く血糖値が上昇する=インスリンが大量分泌→いわゆる動脈硬化が起こり心筋梗塞や脳卒中などのリスクが高くなるといわれているのが”体に悪い説”につながったのだと思います。
甜菜糖やきび糖が体にいい理由
ミネラルだけでなくビタミンも豊富
未精製(含蜜糖)の砂糖が体に良い理由は、
・カリウム、カルシウム、鉄分、リンなどのミネラルが残っている
・ミネラルだけでなくビタミンB群、B2、亜鉛、鉄分などのビタミンもある
・オリゴ糖が含まれている砂糖もある
です。こちらは砂糖の種類によって違います。
また精製された砂糖より低GIです。
つまり血糖値の上昇が緩やかなのでインスリンの分泌が少なく、脂肪をためにくいと言われています。
アトピーにとって砂糖断ちは有効か
痒みと砂糖の関係
簡単に説明すると
精製された砂糖を摂りすぎると血糖値が急上昇
↓
インスリンが出て血糖値を急に下げる
↓
急に血糖値が下がるとアレルギーに対抗できるコルチゾールというホルモンが副腎から出る
↓
一日に何度も糖分を摂り、血糖値を上げたり下げたりすると副腎が疲れる
↓
コルチゾールが出にくくなる
↓
アレルギーに対応できなくなり痒みが出てアトピー性皮膚炎が悪化する
という仕組みです。
血糖値はなるべく上下させないことが大事なんですね
砂糖断ちを勧める皮膚科も
「砂糖(糖質)を控えると、かゆみが少なくなった」という実感を持つ方は多くおられます。症状の改善に向けて、試してみる価値はあります。
さち皮ふ科クリニック
砂糖、添加物、香辛料を多く含む甘いお菓子やスナック類を食べ過ぎるとかゆみを悪化させることがあります。
皮膚科坂本クリニック
こちらはXで砂糖断ちをしたアトピー性皮膚炎の方の投稿です
アトピー性皮膚炎は影も形もなくなり、のみならず花粉症もなくなりました。ただ、やるのには一大決心が必要
X
砂糖が悪なのではなく「何事も適量」が大事
砂糖断ちとは
・砂糖類を完全にやめる場合
・分蜜糖(精製糖)いわゆる白い砂糖だけをやめて、甘いものが食べたくなったら含蜜糖(精製されていない黒糖)や無添加のメープルシロップを摂る、という2つの方法があるようです。
含蜜糖は精製糖より低GI。つまり血糖値の上昇が緩やかになります
また砂糖断ちを勧めているところは、決まって同時に
・良質な油を選ぶ(サラダ油ではなくオリーブオイルなど)
・なるべく添加物をとらない(加工食品やインスタントは避ける)
・和食
・植物性タンパク質をとる(大豆など)
・牛乳は避ける
・外食は避ける
など同時進行でいろいろなことを実行しています。上記はごく一部です。
たしかに、和食でなるべくお肉は控えめに、油も選んで、砂糖はとらず、添加物も避けて…とするのは体質を改善するのに大事なことかもしれません。
大人になったらコントロールはしやすいかもしれませんが、小さい子供にはちょっと制限がありすぎると思います。
幼稚園の給食やおやつでの添加物は避けられないし、友達と遊んだ時にアレルギーじゃないのに自分だけケーキやクッキーが食べられない状況は、かわいそうだなと思います。
何事も適量、砂糖は少し控えめに、が心にも体にもちょうど良いと思います。
とにかくストレスは大敵。
お母さんも子供も笑顔でいられることが大事だと思っています。
コメント