【遺伝だから仕方ない？】新生児・乳幼児のスキンケアでアトピーを回避できる！？

アトピーになりやすい赤ちゃんがいる

アレルギーのハイリスク児とは

子供の両親またはきょうだいのひとりでもアレルギー疾患を持っていたら、その子供はアレルギー疾患になりやすい体質の可能性があること。(参照：国立成育医療研究センター監修の「新生児・乳幼児のスキンケア」リーフレット)

アレルゲンとIgE抗体

アレルゲンとは

アレルゲン…アレルギーを引き起こす原因となるもの

IgE抗体とは

ウイルスや菌が身体の中に入ってくると、抗体を作ってアレルゲンを排除しようとする免疫が働きます。

この抗体の一種がIgE抗体です。

本来ウイルスを排除して身体を守るための抗体ですが、このIgE抗体は「アレルギー反応」を起こしてしまいます。

花粉やダニ、卵などは本来私たちに害はありません。
でもこのIgE抗体が起こすアレルギー反応というのが、アトピー性皮膚炎やぜん息、食物アレルギーなのです。

一部の赤ちゃんはバリア機能がとても弱い

バリア機能…ダニなどのアレルゲンが体の中に入ってこないように皮膚を健康な状態に、また水分が保たれるようにするはたらきのこと。

新生児や乳幼児はまだバリア機能が発達していません。すると乾燥しやすくアレルゲン物質が体の中に入ってしまい、肌が荒れてしまいます。

そこで大事なのが、スキンケアです！！

【新生児、乳幼児のとき】スキンケアが大事な理由

アトピー性皮膚炎が発症しにくくなる

外の刺激から守るバリア機能が弱いと、アレルゲンが皮膚から体内に入ってしまい、アレルギー反応を起こす抗体ができてしまいます。
それを阻止するため、正しいスキンケアをすることが大事なのです。

スキンケアでバリア機能は強化できる

スキンケア…皮膚を清潔にして、保湿すること。
皮膚についた汚れというのは汗だけでなくダニなどのアレルゲン、細菌などです。
それらをしっかり落とし、保湿剤で保護することが大事です。

知っておきたいスキンケアの方法

まずは洗浄

基本的に健康な皮膚の場合、毎日石けんを使わなくてもいいと言われています。お湯で十分汚れは落ちます。

でも、かゆみや湿疹がある場合は、石けんで皮膚についた汚れ・汗を落としましょう。

そこで大事なのが、

NGなのが

適切な温度のお湯で、すすぎは念入りに！

次に大事なことは

保湿・保湿・保湿！

そしてお風呂上がりにすぐすることは、保湿です。
体を洗ったあとは乾燥しやすくなっていますので、なるべく早く保湿剤を塗ってあげましょう！

保湿剤は
・添加物（防腐剤、着色料、香料など）が入っていないもの
・ピーナッツやアーモンドオイルなど食物アレルギーの原因となるものが入っていないもの
成分を見て、納得するものを選びましょう！

そして塗り方は
・手のひらでやさしく(すり込まない)
・少し多いと思うくらい塗る(塗った部分が少し光って見えるくらい)
・朝・入浴後の１日２回

保湿剤の使い分けも大事

保湿剤には大きく２種類あります
■皮膚の水分が逃げないようにフタをする保護剤タイプ
例）軟膏ワセリン
■皮膚に浸透して水分をたくわえる保湿剤タイプ
例）・クリーム
　　・ローション
など数種類あります。
ベタつきが気になる時は、さらっとしたローションタイプを選ぶなどしてみましょう。